JavaからRubyへ

読みました。
Bruce A. Tateは「軽快なJava―Better,Faster,Lighter Java」の中でJavaを「甘やかされた肥満児」と位置づけた上で、その肥満への対策のひとつとして「Javaを捨てて別のオブジェクト指向言語を使う」をあげています。Rubyについても言及されている個所があり、

Rubyも、おどろくほどシンプルで生産性の高い言語ですし、GUIのプロトタイピングや開発に適しています。

と、Rubyを位置づけています。
しかし、「軽快なJava―Better,Faster,Lighter Java」では、この方法はリスクが高いとして、よりLight WeightなJavaフレームワークを採用することで肥満児と戦うという方向で話が展開していきます。
JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド」では「軽快なJava―Better,Faster,Lighter Java」から2年が経過し、リスク高いとして採用しなかった対策「Javaを捨てて別のオブジェクト指向言語を使う」について、Bruce A. Tate自身の体験を元に冷静な視点での分析が行われています。
私は今、まさにJavaからRubyへの移行過程を体験している最中であり、自分が移行過程のどの位置にいるのか、リスクは何なのかということを考える際のガイドとしてこの本を役立てていきたいと思いました。

JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド
Bruce A. Tate 角谷 信太郎
オライリー・ジャパン (2007/04/24)
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