アジャイルプロセス協議会 第10回 定例セミナー

相馬さんの熱い話が聞けて良かったです。
全体最適化のためにはボトルネック見える化が必要。そして、そのためには「スループット・バランス・チャート」の活用が有効というお話。スループット・バランス・チャートでは、縦軸に価値(画面数など)を取り、横軸に時間を取る。バーンダウン・チャートとは逆に線は右上に向かって伸びていく形となる。例えば、実装とテストのフェーズに分けてスループット・バランス・チャートを描いたとき、線が平行になるときが最もスループットが出ているとき(全体最適化されているとき)で、線が接していると、そこがボトルネックであることが分かる。
思ったのは縦軸の取り方が難しいということ。実装やテストフェーズでは画面数やテスト項目数、タスク数などを縦軸に取っておけば線形的にグラフが伸びていくように思えるが、要件定義フェーズなどではそもそも進捗率を定量化する指標として何を採用するのかというのは非常に悩ましいところだと思う。
とは言っても、実装やテストのような数をこなしていく作業で、複数のフェーズの作業を並行して行っているようなケースではスループット・バランス・チャートは有効であると思う。何より、まず計測して見える化してみることに意味がある。
あとは、「小さいロット」という話があって、ストーリーの切り出しが重要であると。ストーリーを切り出すのって本当に難しいと今更ながらに思う。
事例ではとあるベンチャーのネット証券の会社の話が出てきて、本当に理解のあるいいお客様に恵まれていらっしゃるなということを思った。これはこのあいだT&Fカンパニーの方のお話を聞いたときも思ったことだけど。やっぱりXPは契約が肝なんだと思う。XPでやりましょうっていう啓蒙活動とかは実は開発者向けではなくユーザー企業向けにしていかなければならないのではないかと最近思ってます。
最後は"Social change starts with us!!"で締めくくられていたのが印象的。

5人一組で素敵な公園を作りました。
1時間という短い時間でグループ・ワークをしようとすると、やっぱり時間的制約が強くなってしまいがちです。
しかし、みんなちゃんと公園を作っていたなぁ。しかし、これがプログラムだとそういう訳にはいかんのですよ。絵は描いてみてとりあえず完成って形にできるけど、プログラムは動かさないといけないので。画面モックは作れても、そっからが茨の道。