曖昧性とのたたかい

読みました。

曖昧性とのたたかい~体験的プロジェクトマネジメント論

曖昧性とのたたかい~体験的プロジェクトマネジメント論

「顧客と同じ船に乗る」っていうのがよかったです。「アジャイルは航海」ですから。
「顧客」にも色々ありますよね。例えば、自分が孫請けだとした場合、エンドユーザー、発注者、元請け、二次請けなどです。最近はこの人までは同じ船に乗っているけど、ここからは同じ船に乗っていないなということを考えたりします。(元請け会社のリーダーさんまでは同じ船に乗ってくれたけど、発注会社の担当者の方はまだ同じ船に乗っていないなとか。)
ここで、同じ船に乗っているかどうかは会社を単位にするんじゃなくて、人を単位にして考えるのがポイントだと思っています。(本には漠然と顧客としか書かれていませんでしたが。)最後は人と人なので。
そうそう。昔、どうしても解決できない難しい障害があって、ソースコードとうんうん言いながら睨めっこしているときに、当時のリーダーさんに「どうしたの?」と聞かれて、事情を話すと、お客さんのところへ行ってくれて、1時間後に「あれ、もう解決したから」と言われました。障害票があがってきたからといって慌てふためいて、ソースコードと取っ組み合いするだけが、解決策じゃないっていうことを思い知ったと同時に、最後は人と人っていうことを身をもって実感しました。だって、そのときのリーダーさんはソースコードなんか一切見てませんから。信頼関係とか調整とか根回しとか、すっごい重要。