勉強会の効用 −人をその気にさせる技術−

最近、社内で勉強会を主催することが多いのですが、勉強会にすべてを求めている人がいるのには困ったものです。やはり、勉強会はあくまでもキッカケでしかないと思うのです。勉強会をキッカケに自分で色々と試してみたり調べてみたり、また勉強会のために何か準備をするというのもあると思います。勉強会がすべてで、勉強会以外のときは何もやらないというのでは、勉強会に参加している意義というのは半減するように思われます。
と、ここまで書いて、やっぱり”ふつう”の人は家に帰って本を読むのは疎か、コーディングなんて絶対にしないんじゃないかと思うわけです。そういう”ふつう”の人をその気にさせる勉強会の進め方っていうのがあるのではないかと考えました。
最近、試しているのは、知的好奇心をくすぐるっていうやり方です。どんな人にも知的好奇心はあるんじゃないかっていうところに期待しています。勉強会の終了10分前くらいに、ちょっと難易度高めの問題を1問出題します。大抵、10分では終えられないので、次回までに考えておいてくださいってことになります。やっている方は10分で切られて、やりかけの問題の解答が気になって気になって仕方なくなります。このやり方で、家で考えてきましたという人が、結構増えました。
出題数は複数じゃなくて1問っていうところがポイントです。あと、時間中にちょっとだけ考えさせて、その後、強制的に切ってしまうっていうのも。
会社ですから、ついて来れる奴だけついて来い方式じゃなくて、全員をすくい上げなければならないときがあります。人をその気にさせる技術って重要だと思います。